AMAZONや楽天などのEC取引(Electric Commerce)がごく一般的になり、航空券の発券や海外ホテルの予約なども同様に敷居はインターネットの普及によりほぼ、なくなりました。
そういった状況下ではANA SFC修行をする上で海外発券は常套手段となり、極めて簡単に行えるようになりました。
「海外発券なんかわかってるよ」という方は良いとして、「なんか、難しそうだな?」というに役立てばと、基礎の基礎について親父は経験浅いにも関わらず、ANAの海外発券についてまとめてみました。
海外発券とは
一言で言うと「日本国外を出発地とする航空券」ですかね。
実際には日本に居ながらインターネットで国内、海外航空会社の発券が出来ますので「海外発券」では無いのかも知れません。
パターンとしては海外>日本、海外>海外、海外>日本>海外があります。
海外発券のメリット、デメリット
メリット
①国内発に比べて同じクラスの航空券でも絶対金額が安い。
②国内発の同程度の金額のチケットに比べて変更、取消の融通が効き易い。
③座席のアップグレードの条件が柔らかいです。
デメリット
海外を出発地としますのでそこまでの航空券が必要です。
具体的には国際線特典航空券、LCC、価格の安い外資系フルサービスキャリア(中国国際航空、アシアナ航空、エバー航空等)の利用ですかね。
ANA(もしくはJAL)で行くという手もありますが、せっかく、海外発券してコストを下げているのに、引き上げてしまうことに。でも、PPは稼げますがね。
マイル(積算マイル)とプレミアムポイント(PP)
ここで、おさらいさせてください(親父自身が時々、混乱してるので)
用語
〇ボーナスマイル―区間基本マイレージに搭乗クラス、ANAカードのグレードを掛けます。
〇マイル(積算マイル)―通常はこれを貯めます。買い物、ポイントサイト、クレジットカード使用でも貯めれます。
〇プレミアムポイント―実際に飛行機にどれくらい、どういうところを乗ったかで計算します
計算方法
〇マイル(積算マイル)
フライトマイル=区間基本マイレージ(区間マイル)×クラス・運賃倍(積算率)
+
ボーナスマイル=区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×ステイタスor使用カード倍率
〇プレミアムポイント(PP)
区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率(積算率)×路線倍率+搭乗ポイント(400PP)
国内発に比べてどれくらいお得なの?
東京-クアラルンプール(KUL)の基本パターン
SFC修行僧のゴールデンルート、KUL発券を羽田(HND)発券と比較してみます。クラスはプレミアムエコノミーのE(予約変更可、払戻可、アップグレード対象)です。
KUL発券のKUL>HND>KULで90,470円、羽田発券のHND>KUL>HNDで199,770円と半額以下と思わず見間違いかと思ってしまいます(笑)。
PPは両方、5,407PPですのでPP単価は8.37円、18.47円とこちらも当然、半額以下です。
これなら海外旅行するときは常に同じところに行って帰って、行って帰ってと2回セットで行くのが効率的ですね。
なんで、わざわざ沖縄に行くの?
今度はKUL発券に国内乗継で那覇(OKA)に飛びます。
乗継になりますのでHND>OKA>HNDの運賃は往復で14,000円ちょっと、PPの積算率は100%とコスパが最高です。
これにより、KUL>HND>OKA>HND>KULのPP単価は7.1円まで下がります。旅程表のように、帰国時ではなくて出国時にOKAに飛ぶのであれば疲れないですね。
親父は今回、片道を帰国、出国それぞれのフライトに付けなければならないと思っていたのでOKAに2回往復することになってしまいました(疲)。
なんで、日本をスルーするの?
今度はKUL発券ですがHNDで乗り継いでロサンゼルス(LAX)に飛びます。
運賃は250,190円、PP単価11.10円と10円は割れませんが。東京でストップオーバーできますのでクアラルンプール旅行、ロサンゼルス旅行と二つするイメージです。
ちなみに、クラスはちょっと違いますがHND>LAX>HNDだと490,840円。たくさん飛ぶのに運賃は半額です。
ヨーロッパに行くのになぜ、一回、ソウルに行くの?
普通、欧米に旅行するときは当然、日本から出発しますが、出国時と帰国時にソウルを往復するだけで運賃が半分近くになります。こちらもたくさん飛ぶ方が安いです。
PP単価は17.81円と良くないですね。これなら外資系フルサービスキャリアの方がパフォーマンスが良いですね。
チケットの発券は面倒なんじゃ?
ネット社会って色々言われますが、便利の方がありがたいですね。
海外発券のチケットも、手数料掛からず、ちょちょいのちょいですからね(笑)。
では、KUL>HND>OKA>HND>KULでやってみます。
ストップオーバーで日程を我がままするので複数都市をクリック!
日程、行程を順番に入力してください。
クラス、搭乗する便をを選択してください。
乗継便も選択出来ますので、都合に合わせて。
何もしないと早朝便できついです(泣)。
まとめ
出発地までのチケットが必要とのデメリットも。
でも、それ以上に割安で、使い勝手が良くて、アップグレードもし易いというメリットの方が断然大きいですね。
ただ、普通で考えたらおかしいフライトパターンですのでイミグレーションで問われることもありますので(それ以上に雰囲気というか)、全行程のEチケットや旅程表などのプリントアウトやファイルをは準備しておいた方が良さそうです。
ちなみに「修行」は英語で「mileage run」ですので覚えて於きましょう!