くうとマイルはお母さんと親父の鎹 (かすがい)

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【頑張れ、ANA!】「新型コロナの影響でANA、客室乗務員5,000人休業へ」のヘッド・ラインはミスリードを招きませんか?

こんにちは、くうの親父です。 

止まる兆しのない、新型コロナウィルス感染。

問題は中国、アジアだけでなく米国、欧州と世界中蔓延し、パンデミックとなってしまいました。

そして人の動きが大きく制限されることから、経済への影響が現れ始め、世界の株式はニューヨーク株式市場を筆頭にスパイラル的な下落に見舞われています。

そんな中で業績へのインパクトの大きい、航空業界ですが「ANAが客室乗務員を一時帰休という」、ショッキングな報道がされています。

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厳しさを増す、航空業界

新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために各国は入国制限を積極的に設けており、人の移動は大きく減少しています。

空気を運んでもしょうがない航空会社は運休や減便、機材の小型化などでコストの削減を図っています。

世界では国内線、国際線合わせて1日9万便以上が運航していますが、このうち国際線が約2万3千便。1日当たりの欠航便数は1万2千便を足元は超えており、多くは国際線と推測されることから国際線の半分近くが欠航していると思われます。

 

ANAも3月13日に3月29日から4月24日を対象期間として国際線の計画値の57%、58路線で運休・減便を合計2,630便と発表。

また、19日にも主にその前の期間で7路線58便の運休・減便を発表して新型コロナウィルスの影響に伴う運休・減便はこれまで58路線4,912便にまで上っています。

新型コロナウイルスの影響に伴う3月国際線 路線・便数計画の一部変更について(追加分⑫)|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

新型コロナウイルスの影響に伴う2020年夏季ダイヤ 国際線路線・便数計画の一部変更について(追加分⑪)|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

客室乗務員対象に一時帰休を組合に提案

日経電子版はANA労働組合に対して全社員の3割にあたる5,000人の客室乗務員に対して4月から一時帰休をさせることを提案したと報じています。

 

ANAで働く客室乗務員は8,000人ですので半数以上が対象になります。

具体的な内容は1人当たり月間数日程度の休業命じるというもので欧米で行われている、従業員の大幅削減や一時解雇といったものほど厳しくはなく、ワーク・シェアリングで当面の余剰を解消しようとするものです。

 

客室乗務員の給与は基本給が6割に乗務手当が4割となっています。

乗務する回数は月ごとに決められるスケジュールで削減出来、すでに3月から運休や搭乗客の減少などでシフトにそれが反映しているものと思われ、乗務回数は減っているものと思われます。

乗務していない数日を休業とすることで基本給部分の削減を図るのが目的と思われますが、休業手当や雇用調整助成金制度など公的システムも有効に活用して客室乗務員の経済的負担を最小限に出来るよう、会社側は考えており、欧米のような一方的で強行的なものでは決してありません。

 

株価は戻り基調だったが

新型コロナウィルス禍で航空会社の株価は世界的に下落しています。

当然ながら、ANAホールディングス(9202)の株価も年初から30%強下落していたものの、株価はある程度は予想される業績予想を織り込み、直近の安値から20%と大きく反発しています。

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(出所 Bloomberg)

 

ただ、雇用調整に踏みきるところまでは織り込んでおらず、多少のネガティブ・サプライズはありそうです。

確かに、世界展開を拡大するために客室乗務員の積極採用をここ数年行っており、今回の事態で余剰が発生してしまったことは厳しいと思われます。

しかし、前述の制度を活用することで最小限の従業員の負担で危機的な状態を打破し、回復時には再度、攻めるという姿勢が感じられ、今回の決定をした経営判断は評価出来ます。

「えっ、あのANAが?」と思われ方も多いとは思いますが、逆にANAだからこそきちんと発表して全社一丸となって危機を乗り越えようとするアクションを起こせると。

 

ちなみに、こちらは米国のデルタ航空(DEL)の株価チャートですが、年初の60USDから23USDと60%下落とANA HDの比ではない、下落ぶりです。

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(出所 Bloomberg)

 

長期化を避けたい航空会社

そうとは言ってもANAも影響が長期化すればきついのは一緒。

航空会社は人件費、機材費他の固定費負担が重く、損益分岐点も高いです。

そのため需要減少で運賃収入が減少すると資金繰りが急速に悪化します。

航空会社 株価下落率 手元資金
デルタ ▼62.8% 0.8ヵ月
アメリカン ▼66.6% 1.1ヵ月
ユナイテッド ▼77.5% 1.4ヵ月
ルフトハンザ ▼61.3% 1.1ヵ月
エールフランスKLM 仏・蘭 ▼60.3% 1.7ヵ月
イージージェット ▼71.0% 2.3ヵ月
ライアンエア アイルランド ▼45.6% 5.7ヵ月
シンガポール航空 シンガポール ▼35.3% 1.1ヵ月
ANA HD 日本 ▼26.3% 2.2ヵ月
日本航空 日本 ▼49.6% 2.6ヵ月

※株価下落率は直近1年間の高値からのもの

 

キャッシュ他の流動性資産、いわゆる手元資金は米国のフルサービス航空会社で1ヵ月当たりの売上高に対して1ヵ月前後と日本のANA日本航空の2ヵ月強に対して大きく見劣りしており、財務安定性が大きく劣っています。

 

株価はそれを反映してユナイテッドは80%近く下落、LCCで財務力があるイージージェット、ライアンエアも薄利多売であることから搭乗客減少が大きく影響して、大きく下落しています。

また、日本航空(9201)流動性確保から200億円の社債を発行したことから、よからぬ思惑から安値に沈んだままとなっています。

労働組合もまだ、強いそうですし…

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(出所 Bloomberg)

 

実際、すでに米国では航空会社を含む業界団体が政府に対して5,000億USD(約55兆円)もの支援を要請している切羽詰まった状態です。

 

まとめ

ANA,客室乗務員5,000人休業」のヘッドラインが各マスコミで繰り返し報道されています。

しかし、今回、対象とされた客室乗務員とっては月間に数日あったスタンバイ(フライトする客室乗務員が欠員した場合の補充要員)が増えて、それが休業になることでその分が無給となる程度と感じているかもしれません(危機感は持つべきですが)。

 

マスコミのこのヘッドラインでは如何にも経営状態が極めて厳しく、日本航空の破たんをも連想させるとてもセンセーショナルな書きぶりになっていますが、どうなんでしょうかね?

新型コロナウィルスに関する報道の多くが、その傾向があるのには気をつけなくてはなりませんが。

 

いずれにしても、兎にも角にも、早く、終息して貰い、やっとで予約出来たANA ファーストクラスでの8月の全米オープンテニス観戦旅行を無事に迎えたいです。

 

頑張れ、ANA!

 

本日も拙いブログを最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この修行については順次、アップしていきますので、よろしくお願いします。

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