くうとマイルはお母さんと親父の鎹 (かすがい)

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【頑張れ、ANA!】新型コロナウィルス禍対策の資金確保にメドで破綻リスクは極めて限定的

こんにちは、くうの親父です。 

 

新型コロナウィルスの世界的拡大、国内の移動自粛モードで旅客数が急減し、世界中の航空会社の経営が厳しい状況にあります。

国内航空会社で作る定期航空協会が政府に求める支援額は2兆円、米国の業界団体のエアーラインズ・フォー・アメリカは5兆3,000億円とも。

国内大手のANAJALも厳しいのには代わりなく、減収に対処するためにコストカット、資金調達を積極化しており、報道では特にANAの一連のアクションが大きく、取り上げられています。

状況は一体、どうなのかまとめてみました。

尚、以下の内容はあくまでも親父の個人的な見解であることをあらかじめお含みおきください。

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減便、運休が増加の一途、旅客数減少もこれからが正念場

徐々に厳しくなった旅客実績

4月7日に発表された2月ANAグループ実績によると国際線の旅客数の現象がアジア・オセアニア路線で厳しく、前年比74.8%利用率が64.4%と悪化しました。

3月はコロナ禍が欧米に広がったことで日を追うごとに運休が拡大、一部では駆け込み帰国出の特需はあったものの、一層の低下が見込まれます。

 

一方、国内線の2月は旅客数が前年比94.6%利用率63.7%と影響は顕著ではまだありませんでした。

2月はまだ、提供座席数が約442万席で前年比99.5%と運休・減便の動きもほとんどありませんでした。

しかし、3月は中旬以降、運休・減便を開始、都などの外出自粛要請により沖縄方面以外に影響が出て来ていると思われます。

 

運休・減便は国際線ピークも国内線はこれから拡大

国際線は現在、走っている夏季ダイヤ(3/29~4/24)のうち、4月8日発表分までで事業計画の4,653便のうち4,071便、87%が運航取りやめとなっており、すでに、邦人の帰国のための最低限の運航計画となっています。

一方の国内線は東京都をはじめとした外出自粛要請が4月7日の7都府県にわたる緊急事態宣言が発令されたことを受けて9日に4/1~4/28の運行計画を発表した。

それによると運行本数は34%削減、機材の小型化も進められ輸送能力では50%程度削減と推察される。

 

客室乗務員の一時帰休から医療用ガウン縫製ボランティアも

固定費削減の必要性から運休・減便の他にも様々な固定費削減策を講じています。

 

 

3月19日 8,000人の客室乗務員の内、正社員5,000人の一時休業を労組に提案

              役員報酬、管理職賃金のカット

3月23日 客室乗務員の入社時期を後ろ倒し

3月31日 客室乗務員一時帰休は6,400人対象で組合と合意

4月  1日 2月分からの空港使用料を半年猶予

4月  2日 JALANAに国内線予約客振り替え

4月  3日 A380の3機目の受領時期を半年程度延期

 

一方で、4月7日には帰休中の客室乗務員が 医療用ガウンの縫製を支援とも報じられています(どれだけミシンを使えるかはわかりませんが)。

これは英国でのイージージェットやヴァージン・アトランティックの客室乗務員が医療現場で働くことを模したことと思われます。

 

以上のようにマスコミへの露出回数が多くその経営状態が危惧されてますが、逆に従業員と危機感を共有するという面では効果的なやり方だと思います。

実際、客室乗務員の一時帰休も期間は1年も1ヵ月当たり1人に対して3~5日で雇用調整助成金制度などを活用して休業手当を支給するなど、KLM-オランダ航空の最大2,000名解雇のような欧米航空会社よりも全然、マイルドであります。

            

1兆3,000億円の巨大融資枠は一部政府保証付き

ANAは足元、売上減と固定費負担で月間1,000億円のキャッシュ・アウトの状況となっていますが、手元流動性資金は3,000億円と3ヵ月分です。

この状態が続くと早々に資金ショートとなってしまうことから金融機関のコミットメントライン1,500億円メガバンクも含めた民間金融期間からの1,000億円の協調融資日本投資政策銀行からの融資3,000億円普通社債2,000億円の発行と八方手を尽くして最低7,000億円(半年分の流動性)の手元資金のは確保には目途をつけています。

 

そして4月3日には、新型コロナウィルス禍の長期化も睨み、日本政策投資銀行1兆円、メガバンクが3,000億円、合計1兆3,000億円の巨額融資枠を確保の方向と。

4月7日の日経ではそれらについて政府保証を付けることをANAが要請と報じています。

 

日経の論調では政府保証を民間企業に付けることに多少なりとも疑問を投げかけていますが、①不測の事態に見舞われてのことである②航空業界は国家の基盤インフラとして欠かせないこと③あくまで今の状況が半年以上継続した場合に備えての用意であること、などから特に違和感はありません。

これが、仮に確保されればキャッシュ流出に伴う資金繰り悪化のリスクはかなり低下すると考えられます。

 

具体的に考察しますと、19.3期の売上高は2.1兆円、営業利益1,650億円、年間で収入が半分減少し費用が19.3期並みのままでも資金的に耐えられる水準の借り入れ枠と考えられます。

また、減便を考慮すると当社の限界利益率は50%であり、収入減に応じてその半分の費用は減少し、上記の借入枠があれば十分に厳しい環境を耐えられると推測されます。

 

また、日経では国際線を中心とした積極的な投資や人材確保で財務で不安がとしていますが、19年12月末時点で、自己資本は1.18兆円、手元流動性は3,901億円、自己資本比率は42%と、財務は健全であります。

 

 

1兆3,000億円というとてつもない金額を目にするとJALの破たんを連想してしまいますが、航空自由化の中でJASと統合して高コスト体質に、高水準の年金債務の削減を強い組合のために実行できなかった等のJALの当時の状況と現在のANAの経営状態は全く、異なるものと思われます。

 

株価は最悪期を織り込み済みか

新型コロナウィルスの感染拡大で世界中で人の移動が制限され全ての航空会社の経営に営業を及ぼしています。

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(出所 日本経済新聞)

 

株価にはそれが反映されていますが、下落のパターンに特徴があります。

中国で新型コロナウィルスの感染が言われ始めた1月中旬にどの銘柄も反応して下落したのは一緒です。

しかし、ANAJALはその後多少は戻しましたが、概ね、右肩下がりです。

一方、アメリカン航空(AAL)、デルタ航空(DAL)、ユナイテッド航空(UAL)、ルフトハンザ航空(LHA)はその後の戻しが大きく、AALは高値まで付けています。

中国を中心としたアジアでの感染のみが懸念され、欧米ではやはり、対岸の火事だったもことを株価は示しており、イタリアでの感染者が増え始めた2月中旬に再度、下落を始めました。

 

その後、3月中旬にどの銘柄も急落して安値をつけましたが、下旬にリバウンド。

4月に二番底をつけに行きますが、すでに、感染がピークの欧米各社はAAL以外、安値を割ることは有りませんでした。

 

アメリカン航空グループ(AAL)

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(出所 Bloomberg)

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デルタ航空(DAL)

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(出所 Bloomberg)

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ユナイテッドエアラインズHD(UAL)

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(出所 Bloomberg)

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ルフトハンザドイツ航空(LHA)

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(出所 Bloomberg)

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しかし、国内2社は東京都の感染者数の拡大と緊急事態宣言の発令を躊躇する政府を尻目に底割れと綺麗な二番底を形成。

 

皮肉にも政府が同宣言の発令と伝わると急激に戻しています。

 

ANAホールディングス(9202)

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(出所 Bloomberg)

 

日本航空(9201)

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日本はこれからが感染拡大を抑え込めるかどうかいう段階です。

が、理論的な根拠はありませんが、株価は6ヵ月程度の先行性があると言われますのでこれ以上の下落がなければ秋口には業績回復を見込めるということでしょうか。

 

解散価値ではアメリカン航空を除いて株価は割安に

会社の保有する資産ー借金などの負債=株主資本とされ、もしも、会社が事業を停止した場合に株主資本は株主に帰属する、所謂、解散価値とされます。

その株主資本を発行済み株式数で割ったものを1株あたり純資産・BPS(Book-value Per Share)、それを株価で割ったものが 株価純資産倍率・PBR(Price Book-value Ratio)とされ、株価の割安の度合いを示すとされています。

 

前期の各社を見るとAAL債務超過でPBRは算出が出来ませんが、他の航空会社は1倍を割り込んでおり、今、株を買っても解散すれば理論上は利益が得られる計算になっています

あくまでも割安、割高の目安で損失が発生して株主資本が減少すればBPSは低下してしまいますが。

 

いずれにしても現在の株価はAAL以外は割安圏に有ると言え、新型コロナウィルス禍が長期化しない限りは、株価の下値は限定的と思われます。

会社名 ティッカー 株価(4/8) 1株あたり純資産 PBR
ANAホールディングス 9202 2537円 3,485円 072倍
日本航空 9201 2018円 3,478円 0.58倍
アメリカン航空グループ AAL US 11.33USD ▲0.28USD
ユナイテッド・エアラインズ・HD UAL US 27.51USD 45.90USD 0.59倍
デルタ航空 DAL US 23.23USD 23.89USD 0.97倍
ルフトハンザドイツ航空 LHA GR 8.82ユーロ 21.22ユーロ 0.41倍

 

まとめ

 

ここまで感染が拡大するとは思わなかった新型コロナウィルス。

世界経済への打撃は計り知れず、個人から企業まで最大の危機に瀕しています。

中国では嘘かホントか制圧したとされていますが、世界中がスッキリするのには今しばらくかかりそうです。

そんな中でのANAですが、万が一、長期化しても財務的に問題が生じないように資金準備に奔走しています。

この禍が終息しても以前のように飛行機が飛び交うようになるまでには厳しい状態が続きますが、この1兆3,000億円に手を付ける事態となったら、それこそ、感染状況もより一段と悪化、経済も疲弊していると思われ、航空会社だけの問題ではなく、人類全体が危機に瀕しているものと推測されます。

今回の融資枠の確保はあくまでも超コンサバな手当で有り、実際にお世話になる事態の可能性も極めて低いと思われます。

頑張れ、ANA!

新型コロナウィルス禍の終息、日本が仕上げをすることが無いようにを祈る、毎日です。

 

本日も拙いブログを最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この修行については順次、アップしていきますので、よろしくお願いします。

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