こんにちは、くうの親父です。
アップルの決算が無難で時間外で上昇も東京市場には波及せず。TOPIXリバランスの影響が出てたんでしょうか?
- 今日の東京株式市場
- 業種別、ファクターパフォーマンス
- アップル時間外で上昇も終日重たい雰囲気で下落
- いよいよ米中通商閣僚級協議
- 明日の日本株マーケットの見方
- 相場の格言「遠くて知らないものには手を出すな」
今日の東京株式市場
日経平均▼108.10円(▼0.52%)、TOPIX▼5.53(▼0.36%)、東証マザーズ▼77.80(▼8.09%)、東証REIT指数▼12.56(▼0.68%)
規模別指数はTOPIX CORE 30のみ上昇に。東証マザーズ指数は4592サンバイオショックで暴落。
(出所 Bloomberg)
業種別、ファクターパフォーマンス
BEST5が△石油、△鉄鋼、△化学、△卸売、▼建設
WORSTが▼証券、▼電気ガス、▼その他金融、▼繊維、▼倉庫
ファクターは小動き。低信用リスク株が堅調(≒負債の少ない銘柄が堅調)。年間騰落率の高い銘柄や低ROE株、低配当利回りが下落。βは高めの銘柄が敬遠されました。
アップル時間外で上昇も終日重たい雰囲気で下落
前日のNY市場はダウ、NASDAQ区々の動きだったものの、引け後に発表されたアップルの決算が予想通りで安心感から時間外で買われたものの、東京市場は今日も寄付きから売られる動きに。
後場は切り返したものの動意に乏しい動きになり、日経平均で上下70円幅の動きに。
引けでTOPIXのリバランスがあったものの大きくは売られず、無難な通過となりました。重苦しい雰囲気にさせた要因としては本日のFOMC後のパウエルFRB議長の会見や今日からの米中通商閣僚協議に向けての様子見がありますが、もう一つが4592サンバイオと4506大日本住友製薬のストップ安が個人投資家だけでなく機関投資家も含めてマインドを悪くしたと思われます。
売買代金はTOPIXリバランスの影響で2兆5,000億円弱と膨らみ(実体は2兆円程度)ましたが、値下がり銘柄が全体の80%強と指数の割には幅広く売られました。
値上がり銘柄は決算の良かった4684オービック、8218コメリや6976太陽誘電、値下がり銘柄は前述の大日本住友製薬や決算の悪かった6349小森、8601大和証券が目立ちました。
いよいよ米中通商閣僚級協議
今週はイベント目白押しですが30日、31日と米中通商協議が行われます。
前回が次官クラスでしたが今回は閣僚クラスとレベルアップしますので何かしらのコンセンサス、もしくは合意が形成されることが期待されています。
米国側はライトハイザーUSTR(通商代表部)代表(強硬派)、ムニューシン財務長官(穏健派)、中国側は劉鶴副首相が出席の予定で同副首相は他にトランプ大統領とも会談の予定です。
ムニューシン財務長官は29日のFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、今週の貿易協議で「大幅な進展」があると予想していると語り、中国側が譲歩するとの楽観的な現地報道が増えています。また、マーケットも何かしらの成果を期待している模様です。
一方では重要問題を巡る溝は埋まっていないとする当局者のコメントもありますが、マーケットはあまり採りあっていません。
このところ静かなAIですが、また、会議の結果次第ではひと暴れする可能性もあり、警戒が必要です。
その前にパウエルFRB議長の記者会見がありますが…
明日の日本株マーケットの見方
明日の日本株相場は引き続き、様子見モードと思われます。
パウエルFRB議長の会見は通過して何らかのインパクトが出るかも知れませんが、利上げペース減速はコンセンサスとなっており、また、路線変更は考えにくいです。
それ以上に米中通商閣僚協議の行方が注目され、動きづらいと思われます。
ただ、本日のTOPIXリバランスでほとんどの銘柄が売りにさらされたことから、一定のリバウンドも期待されます。
徐々に決算発表される会社が多くなって来ますが、ネガティブな銘柄の内、中小型株については売り込まれるものが目立ち始めており、全体よりも個別の動きが重要となりそうです。
相場の格言「遠くて知らないものには手を出すな」
大事なお金だから、知らない銘柄より身近で馴染みのある銘柄に投資しなさい、という教えです。
企業のホームページが充実して、昔ほど情報不足ということはなくなりましたが、上場企業数が約4000社にもなっている今日、内容の分からない企業よりも、自分がよく知っている銘柄を選ぶほうがよいということです。
昨日、4592サンバイオが4506大日本住友製薬(4506、Neutral)は、SB623の米国でのPhase2b臨床試験の解析結果速報として、主要評価項目を達成できなかったと発表しました。
期待が高まって上昇していた両社の業績予想に対しネガティブな結果で、共にストップ安売り気配になっていて、サンバイオは発行株式数の25%も売りが出ていました。
不幸にも被弾してしてしまった方もいらっしゃると思いますが、「慢性期脳梗塞治療薬となんとなくわかるが、それよりも株価が上がるんで。」みたいに買われた方もいるのではないでしょうか。
そもそも、バイオ株はその業績、新薬開発などとても難しく、理解出来ないところも多いと思います。だから、値動きも激しく、収益獲得のチャンスが有るということもありますが、まさしく、この格言が当てはまるのではないでしょうか。
因みに親父がバイオ株とゲーム株に触手を伸ばすことは滅多にありません。
(出所 Bloomberg)