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えらいこっちゃ!TOPIX銘柄を減らすなら、除外銘柄に巨大なインパクト

こんにちは、くうの親父です。

新年、落ち着きを取り戻しつつある、東京株式市場ですが、結構、これが大きいと思うんですよね。

今、解っていることをまとめました。

 

 

 

上場区分見直しの狙い

現在、東証は市場構造の在り方等の検討に係る意見募集(パブリックコメント)をしています。

https://www.jpx.co.jp/rules-participants/public-comment/detail/d1/nlsgeu000003pz9u-att/nlsgeu000003pzc3.pdf

 

東証大証が統合して5年が経過しましたが、現在、一般投資家向けの市場として、東証第1部、第2部、マザーズJASDAQと4つある市場の再編等を検討するというものです。

狙いは、上場会社の企業価値の維持向上をより積極的に動機付け、資本市場の持続的発展を図るとうもので、つまり、「上場がゴールでなくて成長するように各企業のケツを引っぱたく。」というものです。

具体的な論点は何点か挙げられていますが、一番、注目されるのは市場第1部のあり方についてです。

 

問題は第1部の銘柄の多さ

12月20日時点におけるTOPIX採用2131銘柄のうち、総時価総額が500億円未満の銘柄は1102銘柄、1000億円未満の銘柄は1426銘柄です。総時価総額が500億円未満の銘柄のTOPIX構成比合計は3.3%、1000億円未満でも6.6%しかない。上場されている会社は多いものの時価総額の小さいものが大勢を占めており、極論すると、「小型株が多すぎる。」ということです。TOPIXはパッシブ運用のベンチマークとしてはいかにも銘柄数が多すぎ、運用を難しくしているとの声は以前から小さくなかったです。

TOPIX指数と乖離しないように運用するならば全銘柄を時価総額加重平均で売買せねばならず、特に資産の大きい、TOPIX ETFやGPIFなどからの不満が多いのが実際です。

 

では、東証はどうしたいのか?

10月29日、日本取引所Gの清田CEOは会見で①4つの市場では数が多い、②東証第1部の上場会社数が2100を超えているという2点を指摘しました。②については時価総額の小さい銘柄を500億円とか1000億円で線引きして東証第1部から退室願うというものです。

仮に基準を500億円としても市場変更される銘柄の合計の時価総額は3.29%、売買代金で4.99%と指数の特性に与える影響は限定的と思われます。

指数の連続性にも影響は軽微ということは正しいですが、市場変更されるということはTOPIX採用銘柄で無くなることはほぼ、確実でこのインパクトは個別の銘柄に対して決して小さいものではありません。

 

 

機関投資家の予想される行動とインパク

TOPIXパッシブ運用をしている機関投資家は当然、TOPIX採用銘柄で無くなった銘柄は容赦なく、機械的に売却します。

具体的にインパクトを想定してみます。

TOPIXに連動して運用している資産額を現行のTOPIX時価総額の10%と仮定します。

時価総額が500億円未満の銘柄がすべてTOPIXから変更される場合、過去25営業日の平均売買代金と比較して100日を超える売りインパクトが予想される銘柄は10銘柄もあるほか、50日超の売りインパクトが予想されるのは197銘柄、10日超でも812銘柄もあり、変更対象となるほとんどの銘柄に大きな売り圧力が懸念されます。

(一方で残留銘柄への買いインパクトは限定的で、1日以上の買いインパクトが見込まれるのは168銘柄にとどまります。)

 


変更を前提とした運用戦略

東証パブコメを募集したということは、変更は避けられないものと思われます。

「無駄に時間を使うつもりはなく、数カ月以内に結論を出す。」という報道もあり、この3月には変更について決定されるという観測もあります。

さすがに、基準は提示されるものの、影響の大きさからある程度の猶予期間は設けられるでしょう。

そこで出番として考えられるのがヘッジファンドによるイベント・ドリブン運用です。変更日に向けて変更(除外)銘柄を空売りし、変更されない銘柄、もしくはTOPIX先物を買い持ちにすると思われます。これにより、変更される銘柄の上値は重たくなり、変更日までインパクトは時間分散されます。

では、どうすれば良いのでしょう?同じ戦略を採るというのも有りですが、一方通行ならば良いですが、ある程度は揺れ動きますし、空売りはそれなりにはリスクがあります。

採り得る戦略は極めて消極的ですが、時価総額基準を下回る銘柄はロングにしないというものです。

 

 

まとめ

個人的にはつい最近まで東証への切符を乱発していた東証が手のひらを返して、追い出すというのはいかがなものかと思っています。

しかし、このイベントのインパクトはとても大きいと思われることから、文句ばかり言って何もしない訳にはいかないですね。

今年は本当にいかに守るかが大切です。マーケットで収益を挙げるのはとても難しくなっているのは間違いないので、こういうイベントは取りこぼしのない様にしたいものです。